自転車保険義務化。
既に他県では開始されていたそうですが、恥ずかしながら全く把握していませんでした。
少し前に、住んでいるマンションの住民向け掲示板で目にしたのが最初です。
もちろん、
「人身事故などを起こしてしまった際に、高額な賠償金請求になるケースがあるので、加入した方が良い。」
という程度の情報は目にしていました。
これが義務化云々という事は、全く認識できておらずだったわけです。
何しろ、"義務"との事ですから、無視するわけにもいかないと思い、きちんと把握すべく調べてみましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
自転車保険とは?
"保険"
保険は、偶然に発生する事故によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭を給付するための制度。
Wikipediaにはこうあります。
自転車保険なので、自転車事故に対しての"万が一"に備えたものというのは容易に理解できます。
自転車事故とはいえ、車種や乗る人によってはかなりのスピードも出ますし、電動アシスト自転車などはかなりの重量があります。
車やバイクに相当するような怪我をさせてしまう事も当然あるでしょう。
ちょっとした接触事故などを入れれば、件数自体は車の比では無いくらい多いような気もします。
2013年には、小学生の乗る自転車が起こした接触事故で、後遺症が残り1億円近い賠償責任判決もあったようです。
ロードバイクなど、スピードのでる自転車に乗っている身としては、他人事では無い思いがします。
保証される内容
費用
自転車保険単体のものと、他の保険の特約(オプション)での加入があるそうです。
単体の保険としては「au損保」が代表的なもののようで、”月額340円〜”。
自動車や火災保険、クレジットカードの付帯保険などの場合は、”月額100〜300円”ほどで加入ができます。
賠償金の上限については、他の保険同様、その加入内容により異なるようなので、加入の際に確認は必要でしょう。
補償範囲
基本は"対人"となるようですが、自分自身の怪我にも対応してもらえるケースもあるようです。
これはやはり、自分で勝手に転んで怪我をしたような場合には適応される事はなさそうですが、自分が被害者として怪我をした場合でも、十分な金額を補償されない場合などに補填として使える事があるそう。
自動車との事故の場合は自動車側の責任が重く問われるかと思いますが、歩行者との事故の場合は逆に自転車側に責任が問われやすくなると思われます。
メインはこのケースの保険と考えておいて大きな間違いは無いですね。
加入方法
先に挙げたau損保などでは、スマホやPCからのオンライン上で申し込みが可能です。
自動車保険など、すでに他の保険に加入されている場合や、クレジットカードを持っている場合は、まず自転車保険がオプションにあるかを確認。大半は公式サイト上に記載があるようです。
対応していれば、特約として加入申請が行えます。
いずれの場合でも、オンラインや電話で完結できるので、加入手続き自体はそこまで手間ではなさそうですね。
義務化の内容
2015年10月に兵庫県で義務化されて以降、全国の自治体で義務化が広がっているそうです。
東京都では2020年4月1日から義務化となっています。
義務化となっている地域は全都道府県のまだ3分の1程度のようですが、ルール上は
「その地域の住民でなくても、義務化地域を自転車で通る場合は、自転車保険の加入が義務づけられる場合がある」
との事です。
例えば、東京都は義務化で、千葉県は努力義務となっています。
千葉県の方が自転車で東京都にくる場合には、保険に加入している必要があるという事になります。
入らないとどうなる?
現時点では、未加入であっても罰則を受ける事は無いとの事です。
ただし、”条例違反”には当たるそうなので、仮に事故を起こした場合に"悪質性が高い"と判断されてしまう可能性はあるようです。
徐々にではありますが、確実にこの義務化の流れは広がってはいますので、遅かれ早かれ保険加入はする必要に迫られるのでは無いかと感じました。
最後に
コロナ禍により、この自転車保険義務化のニュースはあまり報道されていない印象ではあります。
反面、ソーシャルディスタンスの観点から、自転車の需要は増加傾向にある印象も受けます。
現時点では、罰則もなく、強制的なものでもありませんでした。
そもそも、
「それどころじゃない」
とも思ってしまう時期ではありますが、認識だけはしておいて損はないかという所でしょうか。
個人的には、そもそも事故を起こさない為に、「自転車マナーの周知をまずは拡散して欲しいな。。。」と思ってしまったのが正直な感想です。
趣味としてスポーツ自転車に乗っている方は比較的マナーに気を配っていると感じますが、ママチャリ勢などは車線も歩道も車道もお構いなしで、走っていて恐ろしいので。。。