ロードバイク購入の際の悩みどころっていくつか(いくつも?)ありますよね。
フレーム形状やカラー、メーカーや重量やその他諸々。。。
ただ、よほどお財布に余裕がある人でなければ、最重要とも言えるのがきっと価格(予算)ではないでしょうか?
何十万円とか百万円オーバーみたいな上位モデルは置いておいて、20万円代以下くらいのいわゆるエントリーモデルの購入を考えた場合、大きく価格を左右するのがコンポーネント(以降コンポ)だと思います。
かくいうワタシも購入時にはコンポをどのグレードで手を打つか、なかなか考えさせられました。
当然良いグレートに越したことはないでしょうけど、その分、ぐっとお値段も上がりますから。。。^^;
これから初めてのロードバイクを購入したいという方向けに、自分の体験というか体感交えて、今回はちょっとコンポのお話をつらつらしてみます◎
コンポーネントって?
直訳すると「部品、成分、構成要素」だそうです。
では自転車でいうところのコンポって?
自転車におけるコンポーネントは、自転車を構成する複数の部品をひとまとまりで扱うための呼称である。略してコンポとも呼ばれる。日本のシマノが最初に用い、シマノ製コンポーネントが広く使われるに従い一般呼称として広まった。シマノでは自転車部品全てを指してコンポーネントと呼ぶことがあるが、一般には、フレーム、フォーク、ホイール(車輪)、タイヤ、サドル、ハンドルは含まれない。英語圏ではカンパニョーロが自社製品につけた英語呼称「グループセット (Groupset) 」が(たとえシマノ製であっても)一般用語として用いられることが多く、Groupやイタリア語のGruppoも日本語でのコンポ相当で英語圏で広く使われる。
Wikipediaより引用
ざっくりと一言で言ってしまえば、駆動をつかさどる部品全般と言って大きな差し支えはないと思います。
特にフロント、リアのディレラーや、シフトレバーのような変速に関わるパーツ、ブレーキのような制動に関わるパーツはグレードによる違いが分かりやすい物と言えるかと思います。
主要3メーカー
自転車のメーカーは数あれど、コンポに目をやるとその大半は日本のメーカー「SHIMANO(シマノ)」のものが使われています。(釣り具などでもお馴染みですね◎)
他に、イタリアの「CAMPAGNOLO(カンパニョーロ )」、アメリカの「SRAM(スラム)」の3つが主要なコンポーネントのメーカーと言えます。
その3社の違いはと言えば、それぞれシフトチェンジの方法が違っていたり、単純にそれぞれが持つブランドイメージの違いなどもあるので、優劣があるというよりは個人の好みとなりますが、SHIMANO以外の2社はそもそもちょっとお高いです。。。汗
そして修理やメンテナンスを考えると、シェアの多いSHIMANOの方が自転車屋さんでパーツを手に入れやすかったり、知識があったりするので、よほどのこだわりがなければSHIMANOのコンポを選ぶのがベターな選択と言えそうです。
カンパとかスラム、かっこいいんですけどね^^;
という事で、今回はシェア率の高いSHIMANOのコンポの話で進めていきます。
SHIMANOのコンポーネントのグレード
次にSHIMANOのコンポのラインナップを見ていきます。
- DURA-ACE(デュラエース)
- ULTEGRA(アルテグラ)
- 105(イチマルゴ)
- TIAGRA(ティアグラ)
- SORA(ソラ)
- CLARIS(クラリス)
上から上位グレードとなっています。
デュラエースって名前がカッコよすぎて、知らなくても高いやつなんだろうなという事は察しがつきますよね笑。
ちなみに、自分のクロスバイクのビアンキROMA3はクラリス、ロードバイクのキャノンデールSupersix Evoは105のそれぞれ完成車を買いました。
グレードによる違いって?
冒頭でも書きましたが、まずそもそも値段がかなり異なります。
モデルのリニューアルもあったりして価格は多少変動するので、具体的な価格は控えますが、1つグレードをフルで変えようとしたら数万円変わってきます。
では上位グレードにすることで何が違うのか?っていうのが肝心な所ですよね。
重量
ロードバイクで速さを追及する上で重要な要素のひとつに「重量」があります。
コンポでもやはりハイグレードになると大きな差ではないですが、重量は下がっていきます。
操作性
そして「操作性」。上位グレードになるほど、シフトチェンジがスムーズになります。例えばママチャリなんかでギアを変える時って指でレバーをぐっと強く押して「ガシャン」と大きな音を立ててガタガタと変速しますよね。
自分のロードバイクは105なのですが、それでもシフトチェンジはかなり滑らかで静かなものです。
「別にそこまで滑らかでなくって構わないよ。。汗」
と思うとは思いますが、長距離・長時間走る事を考えた場合、シフトチェンジの軽快さは疲労度に少なからず影響します。
変速数
モデルチェンジなどで変更があるので、どのグレードが何速と言うのはぼかしたい所ではありますが、例えば105の現行のモデルだとリア11速、SORAだと9速という違いがあります。
変速できる数が多いというのは、それだけ状況に応じたギアを選択できる訳ですから、メリットに違いありませんよね。
制動性
ブレーキに関しては「制動性」で差が出てきます。
ロードバイクはスピードが出やすい乗り物なので、ブレーキの性能というのはことのほか重要です。
なのですが、完成車を購入する場合、例えば基本的にはコンポはTIAGRAなんだけど、ブレーキだけ廉価なメーカーのものが付いている場合がちらほらあります。
ネット上でも良く書かれていますし、実際に自転車屋さんに行っても言われた事がありますが、「ブレーキだけあとで変えた方が良いですよ。」というのは、それだけブレーキがロードバイクの場合は大切なパーツだという事の現れなのだと実感しています。
コンポーネントの選び方
ここまでは淡々と、種類や種別、特徴を挙げてきましたが、ここからは個人的主観を交えたお話となります。
定番はシマノ105?
ロードバイクの購入を検討されている方の中でも、少し調べたり、人に聞いたりした方は耳にした事があるかと思いますが、「105を買っておけば間違いない」とか「105なら後悔しない」のような意見・感想は多いです。
自分もロードバイクのコンポは105ですが、不満や後悔は今のところ全くありません。
ただし、目的や自転車との付き合い方などにより、万人にとって105がベストでは当然ないと思うので、更に主観を続けて書いてみます。
入門ロードならTIAGRAやSORAでも充分?
週末などにサイクリングロードや自宅周辺をポタリングするとか、通勤に使うといった用途であれば、お財布に鞭打ってまで105やそれ以上のグレードを選ぶ必要はないと感じています。
先にも少し書きましたが、コンポのグレードの違いを強く実感するとすれば、長時間・長距離を走るときや、レースに出るといったいわゆる「ガチ勢」になった時だと思います。
なにより、自転車は結局のところ動力が人力。
コンポの差よりも乗る人による差のほうが圧倒的です。
TIAGRAやSORAだからレースに出れないとか良い結果が出せないとか、長く走れないという事は全くないと思います。
ただ、レースに出たり、長距離を走る人というのは、それだけ自転車が大好きな人が多く、つまり自転車にお金をかけている人達なので、レースでは下位グレードを使う人が少ないというだけの事かなって思っています。
コンポ選びの注意点
入門ロードならTIAGRAやSORAでも良いんじゃないか?といった事を書きましたが、ちょっとだけ注意点というか、ワンクッション考えたほうが良さそうな事柄を。
確かに初心者(自分もその範疇です)の段階ではそうだと思います。
しかし人間というのは欲や見栄が出てくるもので、自分の持っているものよりも上位のものがあるのならば、いつかはそれが欲しくなるもの。。。
初めてのロードバイクを買ってみて、ドハマりすれば105やULTEGRA、DURA-ACEが欲しくなってしまうかもしれません。。。
お金持ちの方はそうなったらすぐさま、次のロードバイクを買えば解決できますけれど、そういった方は少数派かと思います。
そんな理由から「105なら間違いない。」という意見に繋がったのでしょうね^^;
最後に
ロードバイクは結局のところ「趣味」なので、個人の好みや考え方によりベストの選択はまちまちにはなってしまうと思います。
趣味なだけに、凝り性だったり、形から入る。とか見栄っ張りとか、個人の性格とか性分で選び方が変わってくるはずです。
凝り性だったり見栄っ張りな人は、いつかは無理してでもDURA-ACEとか欲しくなるでしょうし、自転車に乗って走る事を純粋に楽しむって人はコンポやフレームにそこまでお金を使う必要もないはずです。
SHIMANOの場合は105をスタンダードにしつつ、上位・下位グレードがあって、コンポを高額にするだけで走りが大幅に変わるという事もないと思いますよ◎ただ、ハマっちゃうと良いの欲しくはなっちゃいますよ汗。という、自分の感想・印象をお伝えできればと書いてみました。
なんにせよ、ロードバイクが好きになれば、コンポがなんであれ、愛車はカッコ良く感じるものかなとは思うので、気にいったロードバイクがあって予算的にも買えそうだったら後悔はそこまでする事はないんじゃないかなぁって思います◎