サドルのお話しを。
自分は自転車は乗るのも当然好きなのですが、同じくらいカスタム・改造が好きでして、所有している自転車2台ともコストはなるべくかけずにですが(ほんとはコストもかけたいですけど、、、)、ちょこちょこいろいろなトコロのパーツを入れ替えたり、付け足したりしています。
10代の頃にオートバイ(250ccのエストレア)に乗っていて、一度もお店に頼まず、前後のフェンダーやハンドル、マフラーとか交換したり、タンクも外して自分で塗装しちゃったり等々していたのが、おそらくその改造癖というか、カスタムの楽しさを知っちゃった原因かと思っております。。。
なので、最終的には購入時の純正バイクとは全く別物みたいな外観に仕上がっちゃってました。
といっても、厳密にいうと自分でっていうか、友人になんでも自分で改造しちゃう奴がいて、そいつにほとんどやってもらってたんですけどね、、、
まあ、そんな過去もあり、自転車も購入時はほぼスポーツバイクの知識ゼロな状態だったので、なんの疑念もなく、
「買った状態のまま乗るってことはないでしょ。ここからどうイジるかが楽しみどころでしょ◎」
というプラモデルや盆栽感覚が今も染みついちゃっているのかもしれません。。。
プロローグがいきなり大脱線しましたが、話を戻します。
サドル。
ワタシのように、カスタム好きでない人でも、サドルだけは純正品から自分で選んだものに交換しているという人も多くいらっしゃるかと思います。
理由はざっくり2つですかね?
サドルを交換する理由
- 乗り心地の向上
- 見栄えの向上
サドルに限らず、どのパーツもこのどちらかor両方かもしれないですね汗
乗り心地の向上
まずこちらについては、自転車に乗るとき、車体に触れる体の部位って"手のひら"と"足の裏"と"お尻"の3か所ですよね。
なかでもお尻は接地面積も一番大きく、基本的には一番体重もかかる部分かと思います。
となれば、お尻に触れるパーツ、サドルを変更すれば、一番手っ取り早く違う乗り心地に変わってくれるって訳です。
スポーツバイクは特に、慣れるまではとにかくケツが痛いですから。。。
見栄えの向上
自転車の見た目の印象は、フレームによるところがやはり一番大きいと思います。
ただ、フレームはいわゆる"本体"ってやつなので、リペイントするくらいしか変えようがないです。(興味あって以前リペイントの価格調べたんですが、めちゃ高いっすねぇ、、、)
それでもずっと乗っていると、いくら気に入っていても見た目に飽きがきちゃう事ってあると思います。
じゃあ、見た目を変えたい!もっとカッコよくしたい!ってとき、どうしましょ?
フレーム以外のパーツを変えるしかないです。
自転車を構成するパーツは頑張れば全て(ですよね。。?)、交換はできなくはないと思います。
とはいえ、自転車のパーツって基本細々しているというか、変えてもパッと見では分からないような箇所が多いんですよね。。。
じゃあ、コスト的にも技術的にも手軽に大きく見た目を変えれる箇所ってどこだろ?
といえば、タイヤ、バーテープ(ロードバイクやブルホーンハンドルの場合ですが)、そしてサドルじゃないかなぁと思います。
ワタシのサドル変遷
今回は、マイ・スポーツバイク初号機こと、ビアンキROMA3号のサドル変遷を。
先に書いちゃうと、3つしかまだ変えてないんで、変遷というほど色々使ってないんですけどね。。。^^;
BIANCHI純正サドル
完成車なので、当然サドルはビアンキ純正のものが付いていました。
個人的な感想としては、ほどほどにクッション性があり初心者にはバッチリ◎
そして、見た目も今見てもそんなに嫌いじゃないです。さすがはオシャレメーカーといったところでしょうか。
2か月間くらいは使用しました。
KASHIMAXのベロアサドル
国内のメーカーですね。
ローマ3を買った翌日、「クロスバイク買いました◎」と職場の同僚に話をしたら、
「ピスト用に買ったものだけど、今はほかのサドルを使っているから」
と、お祝いにいただきました涙
なので、ちょっと正式な品名が分からないのですよね。。。
乗り心地は、ビアンキ純正に比べるとかなり固め。
アーチ状に強めに湾曲した形状なので、人によってはそれが乗りやすさになりそうですが、自分にはちょっとハードコアな乗り味でした汗
尿道が圧迫される感エグめで、、、涙
クロスバイク購入当初、かなりケツの痛みに苦しんでいたので、ビアンキ純正サドルとコレを交互というかちょくちょく変えて乗っていました。(サドル変えると痛い位置が少し変わって痛みが誤魔化せるので。。。)
という事でこちらもビアンキ純正サドルと同期間の2カ月ほど使用。
見た目はかなりグッドだと思うんで、ピストとかクロモリロードが手に入れば、また使いたいですねぇ。。。
BROOKSのレザーサドル
ようやく本題というかBROOKSという単語が使えました。
自分の買った正式な商品名は、BROOKS(ブルックス) TEAM PRO CLASSICですかね。
色はハニーです。
ブルックスと言っても、めっちゃ種類あるんですよね。
しこたま悩まされましたよ。。。
チームプロクラシックにした最大の理由ですが、安かったからです。。。
ローマ3買って最初のほうは、せっかくのスポーツバイクだから、スポーティーなカスタムをしようと思っていたんですね。
なので、あまり厚みのあるサドルよりは薄いほうが欲しくって、なので、SWALLOWかSWIFTを狙っていました。
しかし、この段階では今ほど自転車にのめり込んでいなかったのもあり、
「サドルに2万とか冗談でしょ。。」
と思ってて、ブルックスでは一番低価格帯のTEAM PRO CLASSICでさえ、高すぎる。と5000円くらいの似たフェイクレザーっぽいのにしちゃおうかとさえ考えてました。
という紆余曲折を経て、15000円くらいなら俺の財布も辛抱してくれるかな、、、そんな落としどころとしてTEAM PRO CLASSICをチョイスしました。(もちろん見た目も悪くないと思ったからですけど)
結果、購入前に想像していたほど、ROMA3号に合わないってこともなく、ただ、やはりスポーティーさにはちょっと欠けるのは否めなく、当初のスポーティーなカスタムというプランを変更して、クラシック寄りカスタムにシフトする引き金となりました。
ただ、クラシック風にするなら、リベットは銅の物にすれば良かったです。。。
BROOKSってどんなメーカー?
創始者John Boultbee Brooksが1866年にはバーミンガムに移り住み、馬の鞍や皮革製品を扱うJB Brooks & Coをグレート チャールズ ストリートに設立。1878年に自分の愛馬の不幸な死からビジネスのインスピレーションを得た。 新たな馬を購入する余裕の無かったブルックス氏は友人に自転車を借りるが、彼はそのサドルの不快感に不満を抱き 自ら、何かをしなければいけないと心に誓う。 そして、1882年10月28日、ブルックス氏はついに革新的なサドルの特許を出願する。
この成功をきっかけに、ブルックス氏は自転車やモーターサイクル用のハンドメイドによる、 非常に美しいサドルやバッグ他のアクセサリーを生産し始める。そして今日では全世界にBROOKS社の名が知れ渡る様にまでなった。BROOKS公式サイトより引用
ピンとはきませんが、歴史ハンパない。というのだけはビシバシ伝わりました。。。汗
BROOKSの特徴
カンビウムって天然ゴムとコットンキャンバスで作られた製品も近年はありますが、やはりブルックスと言えばレザーだと思います。
間近に見ると分かりますが、ものすごく上質なレザーで加工も丁寧にされています。(自称レザー好きなワタシ談)
当初は「サドルに2万とか冗談でしょ。。。」と思っていたワタシでしたが、今はむしろブルックスのレザーサドルは安いとさえ感じちゃっています。
なんか革の財布とかカバンとかって平気で5万10万とかするじゃないですか。
特に財布と比べると、「この財布の方が高いけど、ブルックスのが高そうというか手間かかってそうじゃないかしら、、、」と思うんですよね。
そして、ブルックスのサドルは、長期間乗り続けていると、その人のお尻の形に合わせてサドルが沈み、お尻に合った形に変わってくる。と言われています。
レザーなので、使い続ければ良い具合にエイジングされ、いわゆる味が出てくるし、革も柔らかくなじんできます。
ただし、購入直後は座面、めっちゃ固いです。。。そしてつるつると滑ります。。。
すぐ馴染むか慣れるかで気にならなくなるとは思いますが◎
また、自分の買ったTEAM PRO CLASSICは低価格モデルなので違うのですが、それ以外のスタンダード~上位モデルは、シートレールの形状が少し異なっていたり、ブルックスサドル用のバッグやラックがかけれるホールが付いていたりもします。
加えて、サドルにバッチリ合う、同社製のサドルバッグやバーテープなどのトータルコーディネートがしやすいのも特徴かもしれないですね。
BROOKSサドルのメンテナンス
ブルックスレザー専用のオイルなどのケア製品も充実していて、長く大切に使いたいという気持ちにおのずとなってくると思います。
たぶん正規ルートで買えば必ず、初回用のオイルが付属されているはずです。
最初に乗る前に、専用オイルを塗り込むことで、レザーをお尻により馴染みやすくする効果があるそうです。
以降は乗る頻度や保管状況にもよると思いますが、雨や汗で濡れたら拭き取る。あとは1カ月か2か月に一度、程度オイルを塗り込む程度で個人的にはメンテナンスとしては十分だと考えています。
公式サイトによると「なじんできたら3~6ヶ月毎で構いません。」とのこと。
オイル同様レンチもサドルに同封されています。
何に使うかというと、サドルの裏の先端をよく見るとボルトが付いていて、長期間使用しているとサドルのレザーに緩みが出てくるそうで、このボルトを付属のレンチで締めることで、レザーのテンション(張り具合)を調整するようです。(まだ自分は使用機会ナシです)
いくつか挙げましたが、気にされない方はほぼノーケアで使っているという場合も多いみたいで、それらのサドルを見てみても雰囲気が出ていていい感じです◎
まあノーケアとなると見た目は味で済んでも、間違いなくレザーの寿命は短くなると思いますけど^^;
でも3年5年くらいはノーケアでもイケる気もしますし、そのくらい使えたら元は取ったとも言えそうじゃないですかね?
半年使用した感想
レザー製品のレビューとしては、半年はちょっと短すぎるとは思うんで、(このブログが続いていたら、、、)できれば1年、2年と書きたいですね。。。
短い期間ながらの感想としては、購入直後は
「こんな固くって滑るサドル、乗るの疲れそうだな。。。」
と思いました。
これがいまだになんで分からないのですが、今は全然固いとも滑るとも思わないんですよね。
慣れたのか、馴染んだのか。。。
座面を手で触ったりするんですが、「柔らかくなったのかどうか。。。」という感じなんですよね。
少~しずつ柔らかくなったり、形が変わったりしていて、目に見えては分からないだけなんでしょうか。。。
ひとまず、固さでお悩みの方がいれば、大丈夫です。たぶん慣れます。
メンテナンスについては先にも書いたように、濡れた場合は拭き取る(ほぼ濡らした事はないですが)、月に一度程度オイルを塗る(BROOKSの純正オイルではないものを使っています)だけ行っています。
レザー表面の色味ですが、使用半年とはいえ、光沢も良い具合に出てきて、お尻や太ももが触れる箇所と触れない箇所で、色味も違いがうっすら出てきました。
自分は乗る頻度は多くはないほうなので、毎日通勤通学などで使うとか、野外に駐輪するという場合は、もっと変化が早いと思います。
レザーのその変化が好きな自分としては、
「早くいい感じに味出ろ~。」
と乗れない日に時折、サドルをなでなでしたりするのでした。。。恥
思いのほか長~くなっちゃいましたが、最後まで読んでくれた方、ありがとうございましたm(__)m